ルテティアの円形闘技場は、サント・ジュヌヴィエーブの丘(Sainte Genevieve)の斜面を利用して作られた「半=円形闘技場」である。地形を利用し、観客席の部分を斜面に建設することによって、建設費を抑えたと考えられている。このような「半=円形闘技場」はガリア地方を含め、地方都市に多く見られる。
この円形闘技場は、1世紀に建設され、17,000人を収容できる客席を備えていた。
現在は部分的に修復され、公園のとして利用されている。また、建物の壁面は現代の建物の一部として使われている。中世美術館として利用されている公衆浴場跡と並んで、パリに残された古代の遺跡として有名である。